スバルが2022年に投入した「レックス」は、コンパクトSUV市場で手堅い存在感を持つモデルです。派手なデザインや突出した性能はありませんが、日常生活での扱いやすさと維持費の安さを重視した設計は、実用性重視のユーザーに強く支持されています。本記事では、レックスの本当の評価を燃費、走行性能、維持費、故障傾向、ユーザーの声などから整理し、購入を検討する際の判断材料を提供します。
スバルがレックスを投入した狙い
スバルは軽自動車の自社開発から撤退した後、ダイハツの技術と生産網を活用することでエントリーモデルの拡充を進めてきました。レックスはその象徴的存在であり、スバルブランドへの入り口としての役割を担っています。サイズは日本の道路事情に合致し、価格も200万円前後に設定されており、初めてSUVを購入する層や若年層にとって現実的な選択肢です。
日常で感じる走行性能と使い勝手
レックスは1.2L直列3気筒エンジンを搭載し、街乗りでは十分なトルク感と軽快さを発揮します。ハンドル操作は軽く、小回り性能も高いため、都市部や狭い住宅街でも扱いやすい点が評価されています。高速走行ではパワーに余裕があるとは言えませんが、法定速度域では安定した走りを保ち、長距離移動も無理なくこなします。
燃費と維持費のリアルな実情
実燃費は街乗りで16〜18km/L、高速道路では18〜20km/L程度と、同クラスSUVとして標準的な数値です。自動車税、保険料、消耗品コストも抑えやすく、年間維持費はコンパクトカーと大きく変わりません。家計への負担を最小限に抑えつつSUVに乗れる点が、レックス最大の強みといえます。
ユーザー評価とよくある不満点
多くのユーザーが「運転しやすい」「視界が広い」「価格が手頃」と評価しています。一方、エンジン音がやや大きい、加速が物足りない、内装の質感が価格相応といった意見も見られます。走りや高級感を求める層には不向きですが、実用車としての満足度は非常に高いモデルです。
故障傾向と修理費の目安
レックスは信頼性の高いダイハツ製プラットフォームを採用しており、重大なトラブル報告は多くありません。ただし、センサー類の警告灯表示やCVT制御の不具合報告が一部見られます。修理費目安はセンサー交換で3〜8万円、CVT関連整備で10〜25万円程度と、国産コンパクトカーとして平均的な水準です。
ロッキー・ライズとの違いはどこにあるのか
スバル・レックスはダイハツ・ロッキー、トヨタ・ライズと基本構造を共有する兄弟車ですが、実際の乗り味やユーザー層には微妙な違いがあります。外観デザインでは、レックスは落ち着いた印象でスバルらしい実直さを強調し、ライズは若年層向けのスポーティさ、ロッキーはオフロード感を意識したデザインが採用されています。足回りのセッティングも微調整されており、レックスはやや快適性重視で、街乗り中心のユーザーに向いた仕上がりです。販売網の違いにより、購入時の値引き条件やアフターサポートにも差が出る点も、比較検討時の重要なポイントになります。
人気グレードとおすすめオプション
レックスの中で特に人気が高いのは中間グレードの「G」系モデルです。装備と価格のバランスが良く、日常使用で不足を感じにくいため、多くのユーザーが選択しています。オプションでは、全方位カメラ、運転支援パッケージ、シートヒーター、ルーフレールの装着率が高く、特に安全装備系は中古市場でも評価を左右します。購入時にこれらを装着しておくことで、満足度と将来的なリセールバリューの両面で有利になります。
まとめ
スバル・レックスは、派手さよりも実用性とコストパフォーマンスを重視するユーザーに最適な一台です。通勤・買い物・レジャーを一台で無理なくこなし、維持費も抑えられる点は非常に魅力的です。初めてのSUVとしても安心して選べる、堅実で失敗しにくいモデルといえるでしょう。


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