
乗り換えを考えているんですけど、ノアが良いなぁって考えているんです。でも、なんかグレード展開がめちゃくちゃ多くないですか?

そうですね。実はノアはガソリンやハイブリット、7人乗りか8人乗りかなどで合計29種類のラインナップがあるんです!

うげげ!そんなに!?しかもそれにプラスでオプションまで考えてないといけないとか・・・どうやって選んでいけば良いのかな?

はい!では今回、そんなあなたに向けて、どんなタイプのグレードが向いているか、オプションはどれが必要なものなのかについてご案内いたします!
新型ノアの選び方
本記事では新型ノアのグレードによる違いについて解説します。具体的にはグレードの選び方やお勧めのオプション、リセール需要、はたまた今後予定をされているマイナーチェンジ情報について、実際に同モデルのユーザーでもある私モビ散歩が、全情報をあますところ無く解説します。
グレード展開
ノアはヴォクシーと違い、エアロモデルとスタンダードモデルと言う2種類のグレード展開があります。
ヴォクシーについての解説は>>>コチラ
明確にどちらが良いという事は無く、見た目の違いにはなりますが、傾向としては下記のようになります。
エアロスタイル
- 押し出し感がありワイドなデザインで、傾向としては人気グレードとされる
- 価格帯としては高め
スタンダードモデル
- やわらかい印象のデザイン
- 価格帯は安め
エアロモデル
まずひとつ目はエアロモデルについてフローチャートでグレード展開を確認していきます。

ご覧いただくとお分かりの通り、エアロモデルの中でも最大85万円の差があります。
選び方としては、まず上級グレードのS-Zには7人乗りの設定しかないので、8人乗りが条件の方はS-Gを選択することになります。
次にハイブリッド車かガソリン車かについては、35~40万円程の価格差があるので、ここについても予算に応じて選択を迫られるところです。
最後に2WDとE-Four(4WD)の選択ですが、多くの方は積雪地では4WD、そうでない場合は2WDになるのではないでしょうか。帰省先が雪国の場合は悩むところではありますが、価格差は約20万円前後となり、後述するリセールなどの面においても重要視したい部分ではあります。
スタンダードモデル
次に丸みのあるデザインであるスタンダードモデルです。基本的にはエアロモデルとグレードの構成は同じですが、ボディに使用されている部品点数が簡素化され少ない分、約7万円ずつ各グレードが安くなります。

燃費性能、乗車人数の選択肢などエアロモデルと変わりません。私の印象ですが、エアロモデルは20~50代のユーザーが選ぶ傾向にあり、60代以降の年配向けはスタンダードモデルを選ぶ傾向にあります。
”X”グレード
スタンダードモデルには”X”という最廉価グレードが存在します。下記にXのラインアップを掲載します。

アルミホイールではなくスチールホイールであったり、フォグランプが装備されていない、パワースライドドアがついていない、ガソリンモデルはスマートキーすらついていないなどのわかりやすい装備の違いに始まり、他のグレードでは選択できるオプションも選択すらさせてもらえないなどの制約もあります。
車としての満足感を満たしてくれるのは上位グレードなのは間違いありませんが、何と言っても魅力的なのはその低価格です。
最下限はなんと267万円~と昨今の高騰する新車価格を踏まえると魅力的に感じる値段です。上記以外にも装備や内装のちょっとした違いなどありますが、予算によっては検討されてはいかがでしょうか。
おすすめのオプション(メーカーオプション)
1、プロジェクター式LEDヘッドランプ(オートレベリング付き)+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ(デイライト機能付き) 62,700円
まずひとつめはプロジェクター式LEDヘッドランプ、通称3眼LEDヘッドなどと呼ばれるオプションです。
前提として、選択可能なグレードがS-Z、Zの二つに限られます。このオプションを付けたい場合はS-Z、Zのどちらかにしなければいけません。

機能としては、リフレクターからプロジェクター式になり、ウィンカーもLED、クリアランスランプ(スモールとかポジションとか言う)もLEDになり、デザイン性が増す、テールランプは光るところが増える。こんな感じです。オートレベリング機能が付くので、対向車の有無など状況に合わせた前方照射が可能になりますが、このオプションを選択するユーザーのほとんどがリセールバリューアップが目的です。
そうは言っても、高速道路などではオートハイビームにしておくと、対向車や先行車を考慮しヘッドライトを適切に照射してくれる優れものであり、ちょっとした感動があります。
2、ワンタッチスイッチ付きパワースライドドア 62,700円
Xグレード以外は助手席側のパワースライドドアは標準装備となっておりますが、S-Z、Zが運転席側もパワースライドドアとなっており、S-GとGに対して運転席側もパワースライドドアにする場合、このアプションを付ける必要があります。
こちらのオプションも、後から追加することができないオプションの為、人気オプションとなっております。また、リセールについてもポイントアップに繋がります。
3、ディスプレイオーディオPlus
このオプションの説明は非常に時間がかかるのですが、要するに・・・
- ナビ画面が8インチから10.5インチに大きくなる(対角線上に約63.5mm拡大)
- CDとDVDプレイヤーがついてくる
- ラジオが聞ける
- TVが見られる
- ETC2.0がついてくる
まとめますと上記のようになります。他にもS-Z、Zはスピーカーが12個になったり、S-G、Gは他のグレードとの組み合わせによって料金が変わったりなどありますが、私個人としては選ばれることをお勧めいたします。画面が大きいという事はナビ画面でより先の進路まで表示してくれることになるなど実用面でも十分価値があることと、そのままではTVやCDの機能がなく、ETCなども別に購入すると10万円以上の費用はどちらにしても発生します。それであればこちらのセットとして購入した方が安上がりとも個人的には感じられると思います。
4、ドライビングサポートパッケージ
これは、デジタルインナーミラーとヘッドアップディスプレイのセット商品です。
デジタルインナーミラーは後方を鏡ではなく、カメラによる映像としてルームミラーに映すことで、良質な視界確保を目的としたものです。
ヘッドアップディスプレイはフロントガラスに走行速度を表示してくれる機能になります。


上記2点のセットオプションとなり、価格は99,000円です。最近はデジタルインナーミラー採用の車種も増えてきており、多くの方から人気のオプションとなりつつありますが、好みという要素がやや大きいかと感じます。また、ヘッドアップディスプレイが不要であれば、市販品でデジタルインナミラー兼ドライブレコーダーという商品も5万円前後からあるので、そちらを検討されても良いでしょう。
5、快適利便パッケージ(High)
- ハンズフリーデュアルパワースライドドア
- パワーバックドア
- ステアリングヒーター
- 2列目シートへのシートヒーターとオットマン(オットマンは2WDのみ)
- ナノイー
グレードや他のオプション選択によって若干仕様に違いがありますが、上記5つが追加されます。中でもパワーバックドア機能があり、後方に車があって、少しだけ開けて荷物を積み下ろししたいときなどは重宝することと、リセールにも影響がでてくるところになります。価格は126,500~151,800円となっております。
ちなみに、このオプションを付けなくても手動にはなりますが、バックドアを途中で停止させることはできます。
6、アドバンストパーク(パノラミックビューモニター)
オプション名のアドバンストパークとは簡単に言うと、駐車を自動でやってれるという、なんとも先進的な機能ではあるのですが、ここは今のところ非常に好みの分かれる部分でありまして、私がおすすめしたいのは、このアドバンストパークを選択することによって備わるパノラミックビューモニターです。
パノラミックビューモニターとは車を真上から見下ろしたような映像をもとに駐車を支援してくれる機能で、バックカメラの進化版だと捉えていただくと良いかと思います。

おすすめのオプション(ディーラーオプション)
1、13.2型有機EL後席ディスプレイ
2列目以降の方が視聴する目的のモニターになります。市販品でも設定があるようですが、市販品の方が価格は高めの傾向にあるため、純正オプションを選択し、値引きの材料にする方が良いでしょう。価格は140,800円です。
また、前の席でラジオを聞いて、後ろの席でDVDを流すなどの操作が本来できるのですが、市販品に対してはメーカー側は動作保証をしない事からも、あまり市販品を選択するメリットは無いように感じます。

2、リモートスタート スマートエントリー&スタートシステム
いわゆるエンジンスターターといわれる、夏は乗車前にエンジンをかけて涼しくしておき、冬は逆に暖かくしておくためのオプションです。市販品でも出回っているようですが、断然純正の方が安く済むもので、検討されている方は純正品がオススメです。価格は57,200円です。

おすすめのディーラーオプションについては以上2点のみとなります。中古で購入し、これらがついていない場合でも、ディーラーオプションの場合はディーラーで購入することができます。また、上記2点以外にもフロアマットやサイドバイザーが人気のオプションかと思われますが、フロアマットは市販品でデザイン性に富んだ製品や、非常に安い製品が出回っているので、それらを選んでも良いでしょう。またサイドバイザーはなんとなく付ける方、もしくは”サービスしてくれるもの”という認識の方が多くいらっしゃいますが、きっちり費用は発生しており、最近は装着されないオーナー様も多数いらっしゃいます。
おすすめのグレード、オプション選び
- グレードはHV S-Z 2WD
- ボディカラーは黒(218) 黒がイヤであれば有料になるが白(070)33,000円
- ディスプレイオーディオPlus
- プロジェクター式LEDヘッドランプ
- 快適利便パッケージ(High)
- アドバンストパーク(パノラミックビューモニター)
上記条件で公式HPにより試算を行った結果、以下のようになりました。

ここから、皆様お好みのオプションもあるでしょうし、市販品でフロアマットやドライブレコーダーなどを購入されるかと思います。よって、ある程度の値引きを期待し、予算としては410万円程度が上記条件としては必要となってくることになります。
2025年マイナーチェンジ情報
2022年1月から販売が開始された現在のモデルも、いよいよ3年が経過しマイナーチェンジの情報がようやく流れてきました。
ここからは個人予想になりますが、これまでのノアのマイナーチェンジの歴史や、現在販売されているトヨタ車のマイナーチェンジ傾向などをもとに予想される変更ポイントを解説します。
1、”W/B(ダブルバイビー)”グレードの追加
前モデル(80系)から設定された上位グレードの特別仕様車です。ヴォクシーで言うところの”煌”になります。おそらくエアロモデルをベースとして、参考となりますが10~15万円程度高い設定で発売されることになると予想されます。
2、価格改定
現行モデルが発売された2022年当時と比較し、原材料は格段に高くなっており、それを理由に全グレードを中心に参考までに10万円前後高く設定されることになると予想されます。
3、オプションだった装備の標準化
これに関しては上記2に影響する部分もありますが、昨今のマイナーチェンジはオプション装備を標準化され、車両価格がそれ以上に高くなり、実質的に値上げをするという手段をとることが多くあります。よってパノラミックビューモニター(全方位カメラ)が標準装備になると睨んでおります。トヨタ車以外でも、デリカD:5など他メーカーが標準化している装備になります。他にもブラインドスポットモニターも可能性としてゼロではありませんが、価格が非常に高いので、標準装備としては現実的ではないと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。昨今の新車モデルは車体価格が高くなっている事もありますが、選択するオプションも数多く、あれもこれもと選んでいくとオプションで100万円というのもザラになっております。
だからこそ、装備内容やリセールまで考慮したグレード選び、オプション選びが重要になってきます。
今回の記事をご覧になって、今ノアを検討されているアナタのお手伝いができたら何よりです。
9月29日 追加:マイナーチェンジ情報
「今回の トヨタ・ノア の一部改良では、これまでやや複雑だったグレード構成が大きく整理されました。従来は標準仕様の X・G・Z、そしてエアロ仕様の S-G・S-Z と5グレード展開でしたが、改良後は標準仕様の「X」と、エアロ仕様の「S-G」「S-Z」の 3種類 に絞られています(「G」「Z」は廃止)――装備の重複や選びにくさがなくなり、よりシンプルで分かりやすいラインナップになったのが大きなポイントです。
エクステリアでは、ボディカラーに 「プラチナホワイトパールマイカ」 を新設定し、定番色の見直しも実施。また、フロントグリルの大型化&メッキ加飾の質感アップ、ヘッドランプ/リアランプの意匠刷新など、細部にわたってデザインの底上げが図られています。

インテリア・快適装備も充実しました。上位グレード「S-Z」には 10.5インチディスプレイオーディオPlus を標準装備し、クラウド連携ナビ・スマホ接続・Wi-Fi対応といった利便性が飛躍的に向上。「X」グレードでも装備底上げがされており、ガソリン車「X」にはスマートキーが標準化されるなど、幅広く実用性を押さえています。 また、今回の改良では“見えない改善”として、運転席・助手席ドリンクホルダー径の拡大、スライドドア/電動テールゲートの動作音改善、オートブレーキホールド機能のメモリー化など、日常使いの細かなストレスを軽減する改良も報じられています。
走行・静粛性能では、今回の改良の中心は “体感向上” にシフトしています。旧記事で記載したサスペンション減衰力の見直し、遮音材追加といった個別変更点の詳細は、現時点では明確な数値までは発表されておらず、むしろ ハイブリッドモデルの制御最適化や生産効率改善 にフォーカスが置かれているという見方もあります。そのため、「静粛・快適性がさらに高まった」と伝えるのが実態に沿った表現です。
安全装備も一段と進化しました。ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート、降車時の安全支援、後方接近車両を検知するパーキングサポートブレーキなどが上位グレードで標準化されており、日常使いでの安心感が増しています。また、ETC 2.0の標準化やコネクティッドサービスの連携強化により、安全/利便両面で“脱ベーシック”を図る姿勢が伺えます。
エントリーグレード「X」でも、トヨタセーフティセンス(最新仕様)をフル装備。ハイブリッド仕様では助手席側パワースライドドアが標準化され、装備の“実用性”がしっかり確保されています。 7インチから8インチ(モデルによって異なります)程度のディスプレイオーディオ、バックカメラ、コンセント、シートヒーターなど、必要十分な便利装備も備わっています。
価格は 約2,830,000円台から のスタートとなる見込み(ガソリン「X」グレード/FF)で、旧価格から値上げが入ることが報じられています。上位グレードとの差には安全装備や大型ディスプレイオーディオなど“装備価値”が含まれており、単純な価格差以上の魅力と判断できます。グレード整理によって、販売現場でも在庫効率・納期対応が改善される見込みです。

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