マツダ・ロードスターの3代目「NC型」は、今なお根強い人気を誇るオープンスポーツカーです。この記事では、NCロードスターの魅力・スペック・中古車選びのポイント・弱点対策・カスタマイズまで徹底解説。購入を検討している方はもちろん、すでにオーナーの方にも役立つ内容です。

ロードスターNCとは?3代目モデルの基本と魅力を徹底解説
ロードスターNC(型式:NCEC)は2005年に登場し、2015年まで販売された3代目ロードスターです。特徴的なのは、先代(NB)までの小型・軽量な路線から、よりボディ剛性と快適性を追求した設計になった点です。
- 2005年〜2008年:前期型
- 2008年〜2012年:中期型(マイナーチェンジ)
- 2012年〜2015年:後期型(最終型)
最大の特徴は、2.0Lエンジン搭載と、それに伴う走行性能の進化です。

NA・NB・NC・ND:歴代マツダ・ロードスター比較とNCの立ち位置
世代 | エンジン | 重量 | 特徴 |
---|---|---|---|
NA(初代) | 1.6L/1.8L | 約950kg | ピュアスポーツ、軽量 |
NB(2代目) | 1.6L/1.8L | 約1,000kg | 快適性と剛性の強化 |
NC(3代目) | 2.0L | 約1,100〜1,200kg | パワーと快適性重視 |
ND(4代目) | 1.5L/2.0L | 約1,000kg | 軽量回帰・最新技術 |
NCは「スポーツカー+快適性」のバランスを追求した世代。現代的な安全性や装備も充実しており、日常使いにも適しています。
マツダがNCで目指した設計思想と進化
NCはマツダの「Zoom-Zoom」哲学を体現したモデル。フロントミッドシップレイアウト、リア駆動、50:50重量バランスを採用しつつ、快適性・安全性も両立。高速域での安定感が向上し、ロングツーリングも楽しめる設計です。
NCロードスターのスペック・グレード徹底比較
エンジン・パワー・駆動方式の特徴
NCには以下のエンジンが搭載されています。
- 2.0L DOHCエンジン(LF-VE)
- 最高出力:170ps(6MT)/160ps(AT)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
トルク感があり、NA/NBと比較して中速〜高速域に強み。
主要なグレード一覧と装備(RS/VS/NR等)
グレード | 特徴 |
---|---|
RS | 6MT専用、ビルシュタイン、LSD装備の走り特化 |
VS | 本革シート、BOSEサウンドなど快適装備重視 |
NR-A | サーキット走行向けベース車両 |
RS RHT | リトラクタブルハードトップ搭載モデル |
リトラクタブルハードトップ(RHT)とソフトトップの違い
- RHT(電動ハードトップ)
雨風に強く、静粛性・防犯性に優れる。重量がやや増加し、スポーツ性は若干低下。 - ソフトトップ
軽量で走行性能が高く、開閉もシンプル。雨漏りや経年劣化には注意。
ボディカラー・インテリア・オプションの種類
- カラー:クリスタルホワイトパール、トゥルーレッド、サンフラワーイエローなど
- 内装:ベージュ・ブラック・ブラウンなど
- オプション:BOSEオーディオ、レカロシート、BBSホイールなどグレードにより多数
中古でNCロードスターを選ぶメリット&注意点
市場価格・台数・値上がり傾向を読み解く
価格帯:50万円〜180万円程度(年式・状態による)
RHTは人気があり価格がやや高め。
最近は「ネオクラシック」として価値が再評価され、徐々に価格上昇中。
中古車選びのチェックポイント:年式・走行距離・修復歴・仕様
- 年式:後期型(2012年以降)は信頼性が高くおすすめ
- 走行距離:10万km以下が目安
- 修復歴:できればなし、骨格へのダメージは避けたい
- 仕様:グレード・ミッション(AT/MT)の確認を忘れずに
カーセンサー・グーネットなど中古車サイト活用法
- 条件検索で「修復歴なし・禁煙車・記録簿あり」をチェック
- お気に入り登録・価格変動通知を活用
- 購入前に現車確認と第三者機関の鑑定を推奨
モデル/グレード/ボディタイプ別の選択アドバイス
- 初心者→VS(ATもあり、装備充実)
- 走り重視→RS(6MT+ビルシュタイン)
- サーキット志向→NR-A(軽量&シンプル)
- 雨天でも安心→RHTモデル
ロードスターNCの弱点と故障事例|購入前に知っておくべきポイント
後悔しやすいポイントと現実的な対策法
- 燃費は10km/L前後と現代車と比べると控えめ
- 小回り・積載性はイマイチ → サブカーとして割り切るのが理想
よくある故障・劣化箇所とメンテナンス方法
- パワーウィンドウの不調
- ルーフの作動トラブル(RHT)
- 足回りのブッシュ・ショック劣化
→ 定期点検・社外強化部品への交換で対応可能。
中古NCロードスター購入時のトラブル回避術
- ルーフの開閉チェックは必須(RHT)
- 下回りのサビ点検(特に降雪地域車)
- クラッチ・シフトの状態チェック
ロードスターNCをもっと楽しむ!カスタマイズ&パーツ選び
人気の純正・社外パーツとその効果
- マツダスピードエアロ:見た目+空力性能UP
- HKSマフラー:音質&レスポンス向上
- 車高調(TEIN・オーリンズ):コーナリング性能改善
ハードトップ・インテリア・エクステリアのカスタム事例
- ブラックアウト化
- レカロシート装着
- 軽量ホイール(ENKEI・RAYS)
初心者にもおすすめのアップグレードポイント
- シフトノブ・ペダル交換
- スマホホルダー・ドラレコ取付
- ライト類(LED化)
NCロードスターオーナーの声|愛車だけが知る魅力と実体験
「速すぎる」の真相と走りの体感レビュー
軽快なFR+自然吸気2.0Lの加速感が「ちょうどいい速さ」。
峠道やワインディングでのコントロール性が抜群。
最終型や限定仕様車の人気・口コミ
- BLACK TUNED(2012年):ブラック基調で高級感あり
- VS RHT Prestige Edition:上質な内装で評価高め
まとめ|失敗しないNCロードスター中古選びの秘訣と注意点
NCロードスターは、スポーツ走行から街乗りまで幅広く楽しめる名車。中古市場では状態の良い個体が減りつつあり、選ぶ際には慎重なチェックが必要です。
選び方のポイントまとめ:
- 後期型&修復歴なしを狙う
- RHTとソフトトップの違いを理解
- 予算と目的に合ったグレード選びを
後悔しないためにも、事前情報をしっかり集めて、理想の一台を手に入れてください!
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