ホンダの人気軽自動車「N-BOX」は、その広々とした室内空間と高い安全性能で、多くのユーザーに支持されています。今回は、N-BOXの燃費に注目し、JF1/2、JF3/4、JF5/6の3世代それぞれのカタログ燃費と実際の燃費(ユーザー体感)を比較しながらご紹介します。
JF1・JF2型(2011年〜2017年)
カタログ燃費:21.2km/L~25.6km/L(JC08モード)
N-BOX初代モデル。ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによる広い車内と、スライドドアを備えた利便性で一躍大ヒットしました。当時の燃費基準として主流だったJC08モードでは、25km/Lを超える数値もありましたが、実際の走行環境ではその通りにはいきません。
実燃費の目安:
- 市街地走行:13〜15km/L
- 郊外・高速道路:17〜18km/L
- 平均実燃費:おおよそ14〜16km/L前後
また、ターボ車はNA(自然吸気)モデルよりも1〜2km/L程度低い傾向があります。特に渋滞が多い地域では燃費が大きく落ちることも。
ポイント:
- 燃費はやや低めだが、車内空間や利便性重視で選ばれていたモデル
- エンジン・CVTの制御が少し古めで、最新モデルと比べると効率面ではやや不利
JF3・JF4型(2017年〜2023年)
カタログ燃費:25.4km/L~27.0km/L(JC08)、21.2km/L~21.8km/L(WLTCモード)
2代目となるJF3/JF4型では、新プラットフォーム採用とエンジンの改良によって大きく燃費性能が向上しました。WLTCモード導入後も21km/L以上を記録しており、実燃費とのギャップがかなり縮まりました。
実燃費の目安:
- 市街地走行:15〜17km/L
- 郊外・高速道路:19〜21km/L
- 平均実燃費:17〜20km/L前後
ドライバーからは「カタログ燃費にかなり近い数値が出る」「長距離走行時は驚くほど燃費が伸びる」といった声も。ターボモデルでも燃費の落ち込みは最小限に抑えられています。
ポイント:
車重も先代より軽くなり、燃費面での恩恵が大きい
エンジンの燃焼効率が向上し、低速域でもスムーズな加速
JF5・JF6型(2023年〜現行モデル)
カタログ燃費:21.6km/L~22.6km/L(WLTCモード)
現行モデルとなるJF5/JF6型は、燃費よりも安全性能や快適性、質感の向上が重視された世代。それでもWLTCモードで22km/L前後を記録しており、軽自動車としては非常に優秀な燃費性能を維持しています。
実燃費の目安:
- 市街地走行:16〜18km/L
- 郊外・高速道路:20〜22km/L
- 平均実燃費:18〜21km/L前後
電動パーキングブレーキやアイドリングストップの改良も加わり、走行中の無駄な燃料消費が抑えられています。また、アクセル操作に対するレスポンスが滑らかになったことで、エコ運転がしやすくなったという声も。
ポイント:
- 実燃費とカタログ燃費の乖離が非常に小さい
- 最新のエコ技術と快適装備の両立が魅力
まとめ
N-BOXはどの世代においても、カタログ燃費と実燃費の差が比較的小さく、ユーザーが実際に使ったときの満足度が高い軽自動車です。特に2代目以降は実燃費が向上し、街乗り・長距離のどちらでも安定した数値を記録しています。
燃費性能だけでなく、安全装備や使い勝手までトータルで考えると、N-BOXは「燃費もいいし、毎日使いやすい」まさに理想的な1台といえるでしょう。
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